長い歴史の中で、300年以上もの伝統を現代に受け継いでこれたのは、旨い酒が出来たときの喜び、それを飲んでいただける喜び、これがあるからこそです。そしてこの歴史は、地域の皆さんに愛されてきた証でもあります。美味しい宝満山の伏流水と地元の酒米に恵まれ、手造り・手作業にこだわり、酒造りに励んでいます。

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▼福岡県で一番古い酒蔵です。大賀酒造 清酒・玉出泉
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榊莫山先生死去 玉出泉のロゴ

2010年10月08日
 ひょうひょうとした自由な書風で親しまれ、詩書画一体の芸術を追求した現代書家の榊莫山(さかき・ばくざん)さんが10月3日午前4時13分、急性心不全のため奈良県天理市の病院で死去されました。
 実は、弊社で使用している「玉出泉」「たまでいづみ」「登録商標」の文字は全て莫山先生の若い頃の作です。しかも落款まで押して頂いています。
 50年以上前、弊社のロゴは一般的なひげ文字を使用していました。父がこのロゴを変えたいと大阪の三京印刷に相談したところ、新進気鋭の書家がいるとのことで、書いてもらうことにしたそうです。出来上がった文字を見て、父は子供が書いたような文字だなぁと感じながらも採用したそうです。後日、美術関係の偉い方に書家の名前とか言わずに見せたところ、文字のバランス、書いてない白い空間の使い方等を絶賛されたそうです。以来、このロゴにこだわってラベルを作ってきました。
 近年、偉い書家の方に「玉出泉」の文字を書いていただく機会があり、周りの方もこの機会にロゴを変えたらと言って頂きましたが、実はとお話しすると、それは変えられないねと納得いただきました。
 私は、弊社のロゴが莫山先生と知らない頃、20年以上前何故見たのかも覚えていませんが、出ている人が莫山先生とも知らずにNHK教育の書道の番組を見ました。確か、子供達に書道を教えてられました。自由に思いっきり書きなさいと言われていたように記憶しています。番組の最後に「では、私が書いてみましょう」と、半紙を横にして、筆にたっぷり墨を付け、筆を寝かせるようにして「土」を書かれました。その半紙を直ぐ持ち上げて、カメラの方を向けられました。ホントに子供が書いたような字で、しかも墨がたらたら垂れて、縦に何本の筋が入りました。それを見た莫山先生は、「この垂れ方が良いですねぇ」と満面の笑顔で言われ、番組は終わりました。満面の笑顔と墨が半紙に垂れる様子が強烈で覚えていました。その後、名前や経歴や人柄を知って、しかも弊社のロゴを書いて頂いていることを知ったときの驚きはこれも強烈でした。


撮影:共同通信社
先生に書いて頂いた「玉出泉」の文字は、地元の方に親しまれています。
お陰様で厳しい中でも、造り酒屋を続けさせて頂いています。ありがとうございます。


昔のラベル
当時の書代は安かったと記憶していると父は言っていました。
近年書いて頂くとしたらと考えると恐ろしくなります。





莫山先生の落款
  


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Posted by 大賀酒造 at 14:16Comments(0)