長い歴史の中で、300年以上もの伝統を現代に受け継いでこれたのは、旨い酒が出来たときの喜び、それを飲んでいただける喜び、これがあるからこそです。そしてこの歴史は、地域の皆さんに愛されてきた証でもあります。美味しい宝満山の伏流水と地元の酒米に恵まれ、手造り・手作業にこだわり、酒造りに励んでいます。

納棺のお酒

2012年06月18日
先日、弊社に中年のご婦人が困った顔をしてこられました。
その方が、「親戚の者が亡くなりそうなのですが、その人は幼くして親を亡くされ、親父と酒を飲みたかったというのが口癖なのです。亡くなったらお棺の中にお酒と盃を入れて上げたいと思っています。盃は木製の物を探したのですが、お酒は何かありませんか?」と言われました。
ビンを入れると火葬の時残るので、いやがられます。コッソリ入れても、骨になった時に酒の瓶が出てきたらその場の雰囲気を壊します。僕は、お酒が好きな親戚が亡くなった時などは、100mlくらいのペットボトルにお酒を入れて、お棺の中に入れて上げます。ペットボトルだと蓋もプラスチックなので燃えてしまいます。
そう教えて上げると、「お酒は玉出泉の大吟醸があるのでそれをペットボトルに入れてお棺に入れます。」と、喜んで帰られました。
こう言う事をすることが、葬儀場の方にとって迷惑かもしれませんが、遺族の方の心が安まるならそれもいいかなと思います。
知り合いのお母様が亡くなったとき、お友達が弔辞の最後に「それではさようなら」と言って終わられました。僕はものすごく違和感を覚えました。「やがて私もそちらに行きます、それまで待っていて下さい。」と言って欲しかったと思いました。死に対する考え方の違いかなと思いました。
先日の中年のご婦人は、いつか又会えると信じて、お酒をお棺の中に入れて上げたいと思っておられました。
笑顔で帰って行かれる中年のご婦人をお見送りしながら、弊社のお酒が、亡くなられた方との心の繋がりに役に立っていると思い「お酒を造っていて本当に良かったなあ。」としみじみと思った出来事でした。




▼福岡県で一番古い酒蔵です。大賀酒造 清酒・玉出泉
 大賀酒造ホームページ http://www.ogashuzo.com
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